女性活躍推進法に基づく一般事業主行動計画
株式会社サーテックカリヤ
1.計画策定の趣旨
当社(表面処理・メッキ事業)は、品質・納期・安全を支えるのは「現場力」であり、その現場力は、一人ひとりが長く働き、技能を積み重ね、改善を回し続けることで高まると考えている。人材確保が難しくなる中、性別にかかわらず多様な人材が定着し、力を発揮できる職場をつくることは、経営上の優先課題である。
女性が製造現場・間接部門を問わず活躍することは、作業の標準化やムダ取り、コミュニケーションの質の向上につながり、品質不良の低減・改善提案件数の増加・安全意識の浸透といった形で会社の成果に直結する。当社は女性活躍推進法の趣旨に則り、現状把握に基づく目標を定め、特に管理職の一歩手前である主任・係長層の育成を軸に、継続的に取り組むため本行動計画を策定する。
2.計画期間
2026年4月1日から2031年3月31日まで
3.現状と課題
(1)現状
- 従業員全体に占める女性労働者の割合は約40%であり、製造現場および間接部門の双方に在籍している。
- 女性労働者の平均勤続年数は、男性労働者と比較して短い傾向がある。
(2)課題
- キャリアの見通し(どの経験を積めば次の役割に進めるか)が職種・部署によって見えにくく、特に製造現場で中長期の育成イメージを描きにくい。
- 管理職手前層(主任・係長)で必要となる「段取り・品質・安全・改善の推進」等の経験付与が計画的になっておらず、女性がリーダー候補として指名・登用される機会が限定的になりやすい。
- 育児・介護・健康課題(女性特有の健康課題を含む)への対応が、制度の有無にとどまり現場運用が個人任せになりやすい。結果として、突発的な欠勤・通院等がキャリア継続や配置の選択肢を狭める要因になり得る。
4.目標および取組内容
| 【目標1】従業員全体に占める女性労働者の割合を45%以上とする。 |
〈取組内容〉
- 採用時点から製造現場・品質・生産管理等の職種選択肢を明示し、女性応募者にも現場配属を含めたキャリア像を提示する(会社説明・面接での情報提供を標準化)。
- 短時間勤務、時差出勤、半日単位の休暇等の制度を、製造現場のシフト・工程編成と両立できる形で運用する(申請窓口と現場調整ルールを明確化)。
- 育児休業等からの復職者に対し、復職面談(業務・勤務・通院等)と、復職後3か月のフォロー面談を実施する。あわせて、担当工程の教育計画(技能・品質・安全)を上司と本人で作成する。
- 採用、配置、育成、両立支援に関する指標(男女別の採用比率、育児休業取得状況、年次有給休暇取得率等)を把握し、次年度の採用計画・配置計画・教育計画に反映する。
| 【目標2】女性の平均勤続年数を12年以上とする。 |
〈取組内容〉
- 育児・介護・健康課題が生じた際の相談~勤務調整~復帰までの標準フローを整備し、総務・所属長・本人の役割分担を明確にする(個別対応を属人化させない)。
- 管理職・監督者向けに、両立支援マネジメント(業務の切り出し、情報共有、評価の透明性、通院等への配慮、ハラスメント防止)をテーマとした研修を年1回実施する。
- 製造現場における女性の職域拡大を進めるため、工程ごとの必要資格・技能を整理し、OJTと教育記録で習熟を可視化する。安全面(保護具・作業姿勢・重量物等)の点検を行い、設備・作業方法の改善につなげる。
- 男女別の離職状況、雇用形態転換実績、配置転換実績を把握し、退職理由(アンケート・面談)を分析したうえで、現場の仕事設計・教育・両立支援の改善に反映する。
| 【目標3】女性管理職・リーダー候補の裾野を拡大し、女性管理職比率の向上に向けた育成・登用を進める。あわせて、男女間賃金差異を把握・分析し、是正に向けた取組を行う。 |
〈取組内容〉
- 主任・係長候補(男女問わず)の育成対象者を選定し、担当業務に「段取り」「品質異常対応」「安全・5S」「改善推進」「後輩指導」等のリーダー業務を計画的に付与する(四半期ごとに育成計画をレビュー)。
- 管理職は、両立状況を理由に育成機会を狭めないことを前提に、役割期待と評価基準を言語化して共有する。あわせて、アンコンシャス・バイアスとハラスメント防止を管理監督者の必須テーマとして周知・点検する。
- 製造現場・間接部門を問わず、女性の配置事例や育成事例(担当業務、育成の節目、工夫点)を社内で共有し、ロールモデルとして見える化する。
- 女性管理職比率および男女間賃金差異を算出し、職種・等級・雇用形態等の要因を分析する。分析結果を踏まえ、配置・育成・評価運用の見直しを行う。
- 女性特有の健康課題を含む体調変化について相談しやすい環境を整える(プライバシーに配慮した相談対応、休憩の取り方、作業負荷の調整)。必要に応じて作業環境の改善(温熱・薬品取扱い・保護具適合等)を行う。
5.情報公表・進捗管理
本行動計画の進捗は、人事総務部門が取りまとめ、各部門長・工場管理者と年1回点検する。点検では、女性比率、平均勤続年数、育成対象者数(主任・係長候補)、育児休業取得・復職状況、年次有給休暇取得率、男女間賃金差異等の指標を確認し、課題と次年度の打ち手(採用・配置・教育・仕事の切り出し)を決定する。計画および取組状況は、女性の活躍推進企業データベース等により社外公表し、必要に応じて見直しを行う。
6.周知方法
本行動計画は、社内掲示(工場掲示板を含む)、社内イントラネット、部門ミーティング・朝礼等を通じて全従業員に周知する。また、管理職・監督者には、点検結果と次年度の重点取組をあわせて共有し、現場での運用(業務付与・勤務調整・評価の透明性)に落とし込む。
